子どもたちの読書を応援

須恵町青少年アンビシャス応援団では、毎年、須恵町内の町立小中学校5校を対象に図書費の寄附を行っています。

この活動は、子どもたちが読書を通じて新たな発見をしたり、将来の夢につながるヒントを得る一助となるべくYYYY年から始まったもの。

各校の図書館では「あしなが文庫」として寄附金で購入した図書のコーナーを設けたり、背表紙のラベリングでアンビシャス応援団からの寄附金であることが分かるようにしたりと、それぞれ趣向を凝らしたディスプレイを行っていただいています。

寄附金の用途

寄附金の使用用途
令和4~5年に行った独自調査による

私たちが寄附先の学校を対象に行った調査によると、

  • 蔵書のバランスが文学に偏ってしまうため、他ジャンルとのバランス調整に活用している(特に中学校)
  • 人気の図書や、使用用途に制約のある予算では購入できない学習マンガなどを購入している
  • 高額になるセットものの調べ学習用資料の購入に充てている

など、各校でそれぞれに有効活用されていることがわかりました。

Tips│蔵書バランス

全国学校図書館協会によって、蔵書のバランスについての目安が定められています。

調査に協力いただいた中学校では、生徒から人気の高い[9:文学]の割合が高くなる傾向にあり、特にパーセンテージの少ない[2:歴史]の蔵書割合を増やすためにアンビシャス寄附金を活用されているそうです。

蔵書バランスの事例(%)
実情 推奨目安
令和4~5年に行った独自調査による

反響―子どもたちからの手紙

アンビシャス応援団には、毎年、各校から感謝のメッセージが手紙や色紙で贈られてきます。

これは儀礼的なものではなく、児童・生徒からの自発的な要望によるものだそうで、自らの意思でアンビシャス応援団の参画企業を訪問し、朝礼で「『あしなが文庫』で読んだ本をきっかけに将来の夢が見つかった」とスピーチをしてくれた生徒もいました。

いただいたメッセージは、寄附を行った企業各社で回覧を行っています。

影響―子どもの読書活動推進フォーラム

須恵町立須恵第3小学校では、「あしなが文庫」活動を契機に読書コンクールを始めました。

平成29年、子どもの読書に対する意欲を高める取り組みが評価され、『子供の読書活動推進フォーラム』において、優良実践校の一つとして表彰されました。